2014-01-01から1年間の記事一覧

ひとりパーティー  『ハロウィーン』『ダーク・フェアリー』

10月31日ハロウィーンの日、一人でハロウィーンパーティーをやってみる。 100均でハロウィーンのグッズを買ってきて、それで一人で仮装し、ガムやジャンクフードを食べながら、窓を開け放ってハロウィーンにちなんだ怖い映画を一人で見ようという予定。 窓の…

ソシュールっぽい話 『エイリアン』

当時は「半ケツ」とか「ローライズ」とかそういう言い方がなかったので、 お尻の割れ目が半分くらい見えるほどにずり下がったパンティーのライン、みたいな言い方で表現するのがものすごく煩わしくて、 半ケツ、という簡便な言い方が出来たおかげで、楽に言…

一人ぼっち映画祭

しばらく前に、家の一画を自分専用マイクロ映画館にしてみたんですが、 飽きてしまいました。 で、飽きる前にどのような映画を見たのかといいますと、 カラスの飼育 HDニューマスター [DVD] 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2009/11/28 メディア: DVD…

岡田和人『いびつ』   密室どん詰まり恋愛系

キンドルで期間限定無料お試しマンガというのがあります。 知名度の低いマンガや、知名度はあるけど長編すぎるとか、有名だけど古典化して あまり読まれることのないマンガの一巻目とか二巻目を一か月程度の期間ただで公開しているサービスなのですが、 わた…

『リトル・フォレスト』 わたしゃいいけど、あんたはどうよ?

当ブログの執筆者である私は、料理を作ることが好きで、さらには地産池消には少々こだわりがあり、できることなら庭先から引っこ抜いてきた食材ばかり食べていたい者ですから、 それそのまんま映画の中で実行している『リトル・フォレスト』は、興味深く見る…

自分専用マイクロ映画館

ガレージを掃除して、30年前のスピーカーとアンプ、貰い物のプロジェクター、アマゾンで1万円で購入した100インチスクリーンで、自分専用のマイクロシアターが出来た。 シャッターを閉めて、窓をフェルト地の布で覆うと、昼でも真っ暗。ちなみに壁はコンクリ…

黒澤作品のワーストについて考える  第九回 『素晴らしき日曜日』 

『みんなのシネマ』のレビューから察するに、黒澤明ワースト作品の有力候補です。 わたしは、多くの人がこの映画をワースト有力候補にしてしまうのかについての理由がわかる気がします、が、わたし的にはこれ、ワーストではないです、はい。 ワーストという…

黒澤作品のワーストについて考える  第八回  『どん底』

『どん底』というタイトルで、黒澤のワースト作品だったら面白んでしょうけれど、 この映画、話が暗くて敬遠される点を除くと、黒澤でも良作の部類で映画です。 この作品の二年前に、音楽監督の早坂文雄が死去し、蜘蛛の巣城から赤ひげまで佐藤勝が音楽を担…

黒澤作品のワーストについて考える  第七回 『みんなのシネマレビュー』より

『みんなのシネマレビュー』での黒澤作品の評価ですが、まあこんなもんかなという感じです。 『赤ひげ』が『用心棒』より上ってのがなんか嫌なんですが、私が適当に選んだ『人々の話題になりにくい黒沢作品』と比べると、晩年の作品、とくに『八月の狂詩曲』…

黒澤作品のワーストについて考える  第六回  『生きものの記録』

この映画暗い話ですが、相当に面白い。単に私が最近まで見ていなかっただけ、映画ファンの話題になることの多い黒沢作品なのかもしれません。 というか、黒沢作品群の中では中位の人気作のようです。ワーストを争うような作品では決してありません。 この映…

黒澤作品のワーストについて考える  第五回  『静かなる決闘』

結局のところ、映画ってヤラセなわけで、 ビートたけしが映画の中で死んだからって、彼自身が死ぬわけではありません。 それにビートたけしが映画に出てくると、「あっ、ビートたけしだ」とすぐにわかるわけで、 これは、演技力がどうたらこうたら以前に、ま…

黒澤作品のワーストについて考える  第四回  『醜聞スキャンダル』

カタカナ題名が違和感な『醜聞スキャンダル』ですが、 黒澤明といえば三船敏郎、三船敏郎といえば黒澤明というくらい切っても切り離せない二人ですが、 三船はサムライ役ばかりやっていたイメージがありますけど、彼のデビュー当時は時代劇が軍国主義的であ…

黒澤作品のワーストについて考える  第三回 プロパガンダ作品 『わが青春に悔いなし』

以下は私が選んだ あまり話題にされることのない黒澤作品群ですが、 1944年 一番美しく 1945年 続姿三四郎・虎の尾を踏む男達 1946年 我が青春に悔いなし 1947年 素晴らしき日曜日 1949年 静かなる決闘・野良犬 1950年 醜聞 1951年 白痴 1955年 生きものの記…

黒澤作品のワーストについて考える  第二回 プロパガンダ作品 『一番美しく』

ソ連・ナチの映画って、大衆の洗脳のために使われたんですが、 それ以外の国はどうだったか、それ以降の時代ではどうだったか、というと、 実のところ、映画が洗脳的であるというのは当たり前のことであり、 それゆえに、映画の評価が、政治的に右であるか左…

黒澤作品のワーストについて考える  第一回 

監督だれそれのワースト作品を選ぶこと。正直それほど簡単なことではありません。 普通の監督作品でしたら、真にワーストな作品の場合DVD化されない場合もありますし、第一、そんなワースト作品を無理して見たい人もなかなかいないです。 んなわけで、ネ…

『インドへの道』

映画とは、サブリミナル的な情報を多く扱うことで、 観客の心理を特定の方向に向かわせるものです。 私にとって最も興味深いのは、画面の左右の方向なのですが、 それ以外にいろいろなことをやっているのが映画でして、 『乱れる』 橋、畳のへり、敷居、線路…

視線誘導について

かとうひろしのHP こちらから、一枚キャプチャーさせていただきました。 マンガの書き方に関する説明をされているんですが、 本当に、普通の人ってこんな風に視線誘導されているんでしょうか? これだと、吹き出しの台詞と人の顔しか見てないですよね。 映画…

『ゴッドファーザー』 の画面が示すゴールについて

『ゴッドファーザー』って、実のところ、相当分かりにくい映画だと私は思っています。 冒頭の結婚式のシーンで、主要俳優の顔一通り思えるまでに、何回見ないといけなかってんでしょう。 ソニーの嫁とかトムの嫁の顔覚えるまで、何回かかったでしょうか? 初…

『ゴッドファーザー』 実は相当にわかりにくい映画

ネットで拾った『ゴッドファーザー』の脚本。 おそらく、この脚本で撮影に臨んだはず。 http://www.awesomefilm.com/script/THEGODFATHER.txt 撮影は4週間 それに対して編集は5か月そして、出来上がった映画の台詞は、こちら。The Godfather Part I Transcri…

シド・フィールドの脚本術 

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術 作者: シド・フィールド,安藤紘平,加藤正人 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2009/03/31 メディア: 単行本 購入: 55人 クリック: 290回 この商品を含むブログ (44件) …

『あまちゃん』好きへの参考作品群

以下の作品群は、わたしとしては中級以下の『あまちゃん』好きに推薦するつもりもありませんが、 見ると、『あまちゃん』に対して思うところがポツリポツリとあるという作品です。 1 『タンポポ』 宮本信子の主演作品。 「妻はいい女優なのになかなか主役の…

『あまちゃん』好きなら見ておくべきだったはずの作品群

この半年近くで、自分が見た作品群の中から、これらは『あまちゃん』が終わった後にできた心の穴を埋めるには有効だったと言えるものをピックアップすると、このようになります。

眠狂四郎  映画の見方・実践

眠狂四郎シリーズのかなりの本数が丸ごとyoutubeにアップされてただで見ることができます。果たして、これでいいのだろうか、 それともいい時代になったのだろうか、という事ですが、 12本も作られた人気シリーズです。それだけ多数作られるキャラクターシリ…

『リンダリンダリンダ』 映画の見方・実践

リンダリンダリンダ [DVD]出版社/メーカー: バップ発売日: 2006/02/22メディア: DVD購入: 3人 クリック: 203回この商品を含むブログ (688件) を見る 藤子F不二夫の『ミノタウロスの皿』 主人公の進行方向が、←にあらかじめ決められているのがお分かりでしょ…

『あまちゃん』 おらたちの大逆転

あ〜、そこから来てたんか! この二つの画像を並べて見ますと、 「島田さん居るんでしょ」(『ちゅらさん』より) 「島田さん、しっこしました」(『あまちゃん』より)あ〜、なるほど。二つの朝ドラはつながってたのか! その情報だけ切り取って、わたしたち…

『ちりとてちん』 25週 大草若の小さな家

『あまちゃん』は『ちりとてちん』をフォーマットとして使用してます。40%くらい話同じです。『ちりとてちん』では、主人公の幼馴染で同姓同名であり、主人公B子が劣等感を感じざるを得ないA子が出てきます。『あまちゃん』でいうところの 可愛い方と訛っ…

『ちりとてちん』 36話

映画賞に主演賞と助演賞があるのですが、どこからどこまでが主演でどこからどこまでが助演で どこからどこまでがその他チョイ役なのかという事ですけれども、難しい問題です。 特に、連ドラのように長尺のドラマになると、主役は誰かははっきりするのですが…

『ちりとてちん』の設計図 

子供のころに遊んだRPGのスタイルですが、 通常画面では自分の周りの狭いところの視界しか与えられません。 真上から見たらこんな感じですし、 主観カメラの3D風ですとこんな視界ですし、 斜め上からの俯瞰ですとこうなります。 そして、それらをより高い視…

『あまちゃん』91話  『ちりとてちん』113話

『あまちゃん』と『ちりとてちん』のどちらがいいドラマか?と言いますと、後だしジャンケンみたいなものじゃないですか、『あまちゃん』ですよ。『ちりとてちん』の成功した部分を上手にドラマの基調にもっていったのが、『あまちゃん』です。 もともとクド…

『ちりとてちん』 113話   ネタバレではなく、タネあかし 

今回の話は 映画って、被写体に対し「ピントを外す」「ライトを当てない」「フレームの中に入れない」ことをどんな意味で行っているかという事ですが、 『ピンポン』 「少年、何があったのかは知らないけど、君が死んだらお父さんお母さんなんて思うかな」普…