2011-01-01から1年間の記事一覧

『オズの魔法使い』  ミュージカルは面白い

1939年の映画で、カラーです。72年前の映画で、この映画が公開された年に生まれた人でも既に鬼界入していても何も不思議がないのですが、ミュージカルのノリには絶対ついていけない、という人でもなければ、今でも楽しめる映画になっています。夏休みにNHK総…

『サウンドオブミュージック』  こりゃ傑作

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)もどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 ロバートワイズ作品。1965年公開。私、ロバートワイズ作品では、『ウエストサイド物語』も好きなんですが、『サウンドオブミュージック…

『キッド』 90年前のチャップリンの長編

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)もどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 手塚治虫が、漫画の描き方をチャップリンのサイレント映画から習ったということをどこかで読んだんですが、チャップリンについて、今ま…

SF すこしふしぎ  藤子F不二雄

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 わたくし、この電波ブログの最初の方で、映画は画面の向きと進行方向を恣意的に…

『ミノタウロスの皿』  アニメとマンガを比べてみた

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 『ミノタウロスの皿』がアニメ化されていたので見てみました。やはり、というか…

戦士の休息

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)もどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 シド・フィールドという人の脚本の書き方の教科書を読んでみると、とにかく主人公に目的を与えろと書いてあります。そして映画の時間を…

前回の続き 『地獄の黙示録』 それでは、映画について語ってみましょう

最初にここ読んだら以下の内容がよくわかると思いますんで。 映画のレビューで一番多いのが、自分で勝手に映画の粗筋を解釈しておきながら、それについてどうこう論ずると言うパターンです。まず、その解釈って、正しいの? 正しくなかったら、単なる独り相…

『甘い生活』 神はたぶんいないけど天使は確実にいる

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)もどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 この法則から『甘い生活』をみてみますと、 <−の方向に画面が逆行する映画であり、主人公は、ネガティブなポジショニングで、流される…

『キックアス』 ハッピーエンドのタクシードライバー

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)もどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 ああ、この映画、『タクシードライバー』のパロディーじゃん。というか、『タクシードライバー』自体私の中では、ドンキホーテのパロデ…

『エスター』 

2013年6月18日 この1か月ほどの間、このブログのアクセス数の8割方が、このエスターに関するものになっており、わたくし驚きました。 2013年10月29日そして、こいつらがことごとく、私が考えるところの馬鹿なんですね。 大体、これ、とあるサイトで、 「ラス…

『エイリアン』  

お時間よろしかったら、 映画が抱えるお約束事 - (中二のための)映画の見方d.hatena.ne.jpを読んでもらえますと、 以下の内容がよく理解できると思います、ということで宜しくどうぞ。それでは。1979年公開の『エイリアン』、リドリースコット監督作品。 1…

『月世界旅行』  1902年

以下の内容を読まれます前に、こちら(映画の抱えるお約束事)はどうでしょうか。このブログの理論的根拠について集中的に述べた箇所です。 いったい何時から映画に於いて、画面の方向を操作することでサブリミナル的に観客の情感を操作する方法が行われたの…

DWグリフィス

以下の内容を読まれる前にこちら(映画の抱えるお約束事)を読まれたらどうでしょうか。この記事の理論的根拠について書かれておりますゆえ。映画が単なる動画から、物語を語る芸術へと進化していく過程で大きな仕事をした人物、DWグリフィスですが、『国民…

『十戒』 33年間で映画はどう変わったのか

はじめにこっち(映画の抱えるお約束事)をお読みになるとよろしいかと思います。以下の内容の理論的前提になっておりまして セシルBデミルは1923年と1956年に『十戒』を発表しております。自分で監督した映画を33年後にリメイクしたわけですが、最近で言う…

『デンジャラスデイズ』 ブレイドランナーの内幕もの

以下の内容を読まれる前にこちら(映画が抱えるお約束事)はどうでしょう。このブログの理論的根拠についてまとめてあります。かつて、リドリースコットの家の家政婦をやっている人の書いた『イギリス人はおかしい』という本を読んだことがあって、内容忘れ…

『二百三高地』 塹壕戦の映画

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 『二百三高地』の戦いが、10年後の第一次大戦の塹壕戦の前哨戦みたいなものだっ…

サッカー中継と映画の関係

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)をどうぞ。当ブログで使用する理屈についてまとめてあります。 これは、典型的なサッカー中継の遠景画像です。 球場内のいくつかの定点にカメラが配置され、注目すべき選手の注目に値すべき…

『がんばっていきまっしょい』 研究

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 アメリカ流の脚本術というものは、主人公の追及する目的を明確に映画の中で提示…

第一次大戦を映像化すること   『パイプスオブピース』

以下の内容を読まれるのでしたら、ついでにこちら(映画の抱えるお約束事)もどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。映画は戦争によって進化した、というデンパを私はこのブログの中で放射し続けています。 画面上での登場人物の配列を、物語をポ…

映画を見ているとき、人は如何に画面の方向を無視しているかについて 『ブルーマックス』

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)もどうぞ。当ブログの映画についての理論がまとめてあります。 前回の内容は、第一次大戦の塹壕戦の映像化とサッカー中継の共通性についてでした。 二つの陣を−>と<−に割り振り、赤が攻め…

赤裸なお約束事  『塹壕にて』ニコニコ動画より

以下の内容を読まれるのでしたら、まずこちら(映画の抱えるお約束事)をどうぞ。当ブログが用いる理屈についてまとめてあります。 ここ数回の私の書いている内容というのは、映画というのはサッカーとかラグビーみたいなもんということなんですわね。 物語…

『時をかける少女』   タイムトラベル映画の画面進行について

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 ちょっと『時をかける少女』の映画とはそれた話をしますけれど、この電波ブログ…

 『続・猿の惑星』  すべての未来はローマに通ず

もうすぐ新作の公開される『猿の惑星』シリーズですが、アメリカでの評判は絶賛に近いようです。10年前のティムバートン作のリメイクは目も当てられないような不評だったんですがね。 まあ、それはともあれ、オリジナルの『猿の惑星』続編として作られた『続…

『あの頃ペニーレインと』 成功まぢか

私は、『コクリコ坂から』の題名について、 「コクリコ坂から見える海」とか「コクリコ坂からこんにちは」ていどの意味だったら、省略せずに全部言い切ったほうがいいよな、中途半端だぜい、と思います。そんなレベルの題名のお話ですから、好きあった男女が…

『もののけ姫』

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 『もののけ姫』を見ていると、主人公アシタカが長大な距離を移動するので、画面…

『おもひでぽろぽろ』と『コクリコ坂から』を比べてみる

レトロ調を売りにしたジブリ作品といえば、『おもひでぽろぽろ』が『コクリコ坂より』に20年先行しますが、 今になって思えば、よくこんな映画をジブリは制作したよなと思います。『コクリコ坂より』でさえ、ジジババ対象にして子供置き去りにしてるだろ、と…

『おもひでぽろぽろ』について語り残したこと

映画の見方 目次Ⅰ 映画が抱えるお約束事Ⅱ 日本映画ガラパゴス 上座下座 ゴジラシリーズと歩んだ日本映画Ⅲ北枕 Ⅳ 映画の法則① ②同じ内面 呼吸 ③クライマックス ④瞬きⅤ 小説脳内映画化 Ⅵ 絵本絵物語 マンガ マンガは映画とどう違うのか ミノタウロスの皿 Ⅶ何を…

映画論 と 「北枕」

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 私、半年くらい、この映画の進行方向の事を考えているのですが、 1960年代半ば…

『告白』

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 一部評判高いんですが、なぜかアンチも多い『告白』です。 中谷美紀のインタビ…

『リンダリンダリンダ』のテーマ、 一言で言うと 「時間よとまれ」

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 このブログで、散々 映画の進行方向は恣意的に <ー方向に決められているだの、…