2014-01-01から1年間の記事一覧
映画術 その演出はなぜ心をつかむのか作者: 塩田明彦出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/01/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見るこちらの本の一章で取り上げられている『乱れる』 ですが、 この映画に限ったことでなく、 大体…
蓮實重彦が立教大学の教授だったときの伝説の授業と言われているものは、 こんな感じだったらしいです。まず、「未知との遭遇」を見せる。未知との遭遇 ファイナル・カット版 (1枚組) [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日:…
画面上の左右の方向に、ポジティブとネガティブの意味を与える。そして、画面上の物質をベクトルと動線として考える。そのような画面の構成法では、クライマックスはどのように演出されるのでしょうか? 黒澤作品『隠し砦の三悪人』を取り上げて考えてみたい…
どうして、現在のほとんどの映像作品は、画面の進行方向を意識して構成されているのでしょうか?移動のシーンでは、行程全てを映し出しているわけではありません。移動したという事実を表現したいだけで、移動しているシーンを全て映すことはまずありません…
『生きる』は画面上の→の方向をポジティブであるとみなし、生を描いています。 そして、←の方向をネガティブとみなし、死を描いています。 だから、志村喬が自分の中に巣食う死の影を見せて相手を怯えさせるときは、常に←向きの顔です。 画面を左右の方向で…
日本の映画、テレビドラマの画面は このように構成されています。画面の上には物語の進行方向が仕組まれており、その方向の奥には物語のゴールが待っています。主人公は、物語のゴールを目指して進むのが普通であり、それゆえ、主人公の基本立ち位置は 日本…
前回『オズの魔法使い』で少し触れましたが、映画の画面上の演技は 画面の進行方向との兼ね合いで成り立つものです。ミュージカルでは登場人物の感情が高ぶってきた時に、歌が始まるのですが、 歌を歌っている時の演技は非常に誇張された様式化されたもので…
映画術 その演出はなぜ心をつかむのか作者: 塩田明彦出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/01/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る俺が買わずに誰が買う?というべき本であり、 半日かけて夢中で読み終えました。 このブログの始…
映画術 その演出はなぜ心をつかむのか作者: 塩田明彦出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/01/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見るもし中二の時に、今と同じくらい映像作品のカラクリについて理解していたなら、自分は映画監督目…
メンバーの出身地が 沖縄佐賀 徳島 埼玉宮城 岩手だったんですけど、 こちらの票をご覧ください。 町おこしコンサルタントの調査結果ですが、行きてぇ 住みてぇ 名物食いてぇ 等の項目の集計結果だそうです。GMTのメンバーに 沖縄がいるのは、結局似たり寄っ…
『ROME』を見たんですが、ROME[ローマ] コレクターズBOX [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2008/03/19メディア: DVD購入: 2人 クリック: 56回この商品を含むブログ (27件) を見るあの、『テルマエロマエ』の大掛かりなセットは もとも…
ロックという音楽ジャンル、ほぼ終わりかけています。 ジャズという音楽ジャンル、ずっと終わってある種のBGMとして扱われています。 クラッシック、伝統芸能として生きており、百年間なにも新しいことが行われていません。 一つのジャンルは、その可能性と…
どうして、この映画、凝縮しすぎとかんじたのだろう、ということですが、 私たちが『かぐや姫の物語』を見る前にもっている かぐや姫 に対する先入観は思いのほか強く、 高畑勲が、かぐや姫をいじることで表現しようとしたことがなかなか伝わらない、だから…
ジブリ作品の興行成績をチェックしてみますと、『おもひでぽろぽろ』と『紅の豚』までは、高畑作品と宮崎作品の成績は拮抗しています。ただ、『もののけ姫』と『となりの山田君』でとんでもない差がついてしまい、『かぐや姫の物語』まで十五年かかりました…
朝の連ドラ『ごちそうさん』と重なるところの多い映画で、観客内のジジババ率の高い映画です。そして、画面構図上も『ごちそうさん』と同じ問題を抱えていまして、 日本映画の画面は←方向に動くのが基本ですから、←向かって右側の人物が 画面上のイニシアチ…
婚約申し込んだ公達の五人目が落下死する辺りまでは、とんでもないレベルの傑作だったんですが、その後の展開の説教臭さと陳腐さには鼻白みました。 死期の近づいている人というのは、困った存在なのだな、宮崎駿よりも年上なだけにその分より困った人なのだ…
宮崎あおいは、可愛らしい。その可愛らしさは、そこら辺にいる女の子たちが持っているありきたりな可愛らしさをギュッと凝縮したようなもので、逆にいうと、程度の差こそあれ、そこらへんの女の子でも似たような類の可愛いらしさをもっているのだから、彼女…
脚本がクドカンで主演が窪塚洋介の『ピンポン』の黄金コンビ。 監督の行定勲、みうらじゅんと似た風貌の持ち主ですが、かつて岩井俊二の助監督をしていたことがあるらしく、そういえば、塀の上だけ歩いて行けるところまで行ってみよう、という岩井俊二監督作…
井浦新が実録物的な作品への出演が多いのに対し、 窪塚洋介は、ファンタジー的作品への出演に偏っています。そういう二人を共演させると、非常にバランスがいいんですが、 『Laundry ランドリー』 実に、ファンタジーしてます。 窪塚洋介、アホ役が多いんで…
脚本・クドカンこれもまた、『あまちゃん』のような話です。わたしも含めて、阿部サダヲについて誤解していた人は多いと思います。「こんなカッコ悪い僕だけど、頑張れば輝けるんだよ」と、そういう人ではないのですね。ルックスでみんなそう騙されてしまう…
『ワンダフルライフ』の役ほとんどそのままの井浦新。おそらく、こういうのがアテガキなんでしょう。 役者を決めることで、話が決まっていく みたいな。
桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/04/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 209回この商品を含むブログ (120件) を見るこのあいだ、読んだんですが、映画とは、かなり違います。 映画見て満足したん…
よくわからない題名の映画です。まあ、演劇人って勢いだけでこういう題名付けてしまうもんだ、と私は偏見持っていますが、 だったら他にどんな題名だったらよかったのかと言われると、別に何も思い浮かびません。 『あまちゃん』ファンの中級以上の人にとっ…
この映画、原作があるようでして、ジ、エクストリーム、スキヤキ (集英社文芸単行本)作者: 前田司郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/10/18メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る監督で脚本の前田司郎みずからによる原作ですから、 小説…