展覧会で絵に見入っている人の頭の中はどのように活動しているのか?
と考えるに、
一つの参考として、
ムソルグスキーの『展覧会の絵』から『卵の殻をつけたひな鳥の踊り』
ムソルグスキーはこの絵を見て、この曲を作ったといわれています。
バレーの衣装の設定書きなのかもしれませんが、
曲は明らかに、静止画像ではなく動きを伴ったものを表現している。
つまり、絵を音楽であらわしているのではなく、
人が絵を見た時に脳内に湧き上がる妄想、それは一定の長さや動きがある妄想で、それが音楽に置き換わっているのではないか、と私は考えます。
そして、展覧会で作品に見入っている人たちの頭の中も、静止画を解析しているというよりは、動画として変換認識している、動画化された妄想を脳内で味わっている、
そのように考えてみました。
静止画像って静止画像として楽しまれるのではなく、人の脳内で妄想動画に変換されて楽しまれている、
もしくは、
人の脳内の妄想動画スイッチを押すきっかけとして存在している、
と言えるかもしれません。