2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『あの頃ペニーレインと』 成功まぢか

私は、『コクリコ坂から』の題名について、 「コクリコ坂から見える海」とか「コクリコ坂からこんにちは」ていどの意味だったら、省略せずに全部言い切ったほうがいいよな、中途半端だぜい、と思います。そんなレベルの題名のお話ですから、好きあった男女が…

『もののけ姫』

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 『もののけ姫』を見ていると、主人公アシタカが長大な距離を移動するので、画面…

『おもひでぽろぽろ』と『コクリコ坂から』を比べてみる

レトロ調を売りにしたジブリ作品といえば、『おもひでぽろぽろ』が『コクリコ坂より』に20年先行しますが、 今になって思えば、よくこんな映画をジブリは制作したよなと思います。『コクリコ坂より』でさえ、ジジババ対象にして子供置き去りにしてるだろ、と…

『おもひでぽろぽろ』について語り残したこと

映画の見方 目次Ⅰ 映画が抱えるお約束事Ⅱ 日本映画ガラパゴス 上座下座 ゴジラシリーズと歩んだ日本映画Ⅲ北枕 Ⅳ 映画の法則① ②同じ内面 呼吸 ③クライマックス ④瞬きⅤ 小説脳内映画化 Ⅵ 絵本絵物語 マンガ マンガは映画とどう違うのか ミノタウロスの皿 Ⅶ何を…

映画論 と 「北枕」

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 私、半年くらい、この映画の進行方向の事を考えているのですが、 1960年代半ば…

『告白』

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 一部評判高いんですが、なぜかアンチも多い『告白』です。 中谷美紀のインタビ…

『リンダリンダリンダ』のテーマ、 一言で言うと 「時間よとまれ」

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 このブログで、散々 映画の進行方向は恣意的に <ー方向に決められているだの、…

『となりのトトロ』

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 植物を育てていると嫌でもわかることなのですが、動物ほどではないですけれど、…

『檸檬のころ』 実写映画での「北枕」

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 前回に、宮崎駿作品群はファンタジーである故に、非現実的方向に目覚める登場人…

イメージの世界

子供に夢で見た光景を絵に描かせると、夢を見た当人がその絵の中にいたりするまた夢とはいわずに、夏休みの絵日記でもいいんですが、体験したことを絵に書かせれば、ほとんどの場合自分の姿がその絵の中に描かれるものです。いわば、彼らは主観目線にあまり…

『天空の城ラピュタ』 宮崎駿と「北枕」

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 『天空の城ラピュタ』、宮崎駿作品の中ではこなれた内容で人気も高いのですが、…

『風の谷のナウシカ』 主人公の人物造型を読み解く

画面に流れがあるという事は、その流れに沿った動きはスムーズに進行すると言う事であり、 家に帰るときは、普通の人の場合では一番安らげる場所ですから、<−−進行で帰宅する事になります。また、家とか故郷とか、そういう空間・地理を離れて、心許せる人と…

千と千尋の「北枕」

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 映画には「北枕」というものがあって、基本その頭の位置で寝るのは死人のやるこ…

『千と千尋の神隠し』 さかしまの世界へようこそ

以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)とこちら(映画の抱えるお約束事2 日本ガラパゴス映画)をどうぞ。当ブログの理論についてまとめてあります。 『風の谷のナウシカ』でもナウシカの「北枕」のシーンがあります。序盤に一人で…

『風の谷のナウシカ』 映画の中の北枕

映画の画面には、進行方向があり、日本映画では、の方向に進行する。矢印の向こうに目的地と目的があり、 通常主人公は、それを追及するので、矢印の流れに乗って行動する。 そして、敵役は、その主人公の進行を阻むのが使命ですから、逆方向から現れます。…

『未来少年コナン』 「北枕」の話の続き

「北枕」だから死んだというわけでもありません。「北枕」のまま起き上がるとゾンビだということです。 だから、「北枕」の頭の位置を説得力のあるカットつなぎで方向転換すると、絶望的な状況から脱出できた、起死回生できたと観る側は感じます。 ハイハー…