シンゴジラ、君の名は と見て、
映画というかコンテンツ産業って劣化進行中なんだ
もしくは、
自分にとってなじめない何かに変質しつつあるんだ、
いや、たぶん、その両方が同時進行中なんだ
という気がしたのですが、
キングコングはどうだったのかというと、
これはこれで、見ていて、違和感を感じるってところでは、シンゴジラや君の名はに通ずるものがありました。
最近の映画に違和感を感じる団塊ジュニア以上の年齢層を対象にしているのかどうなのか分かりませんけれど、
唖然とすることに、この映画、地獄の黙示録のパロディーなんですよね。
ヘリコプターの飛行シーンの構図あたりから、もしかしてもしかすると、なんて思ってみてると、
あきれ返るほどにパロディーしてました。
地獄の黙示録を喜んでみてたような人たちにとってこの映画は面白いのか?世代間のずれや疎外感とは無縁に楽しめるのか?というと、
やっぱり、なんか馬鹿にされているような気がするというか、中高年隔離病棟に押し込められたようなむずむずするような怒りというか、
少々不愉快でした。
ほんと、中高年が今まで見てきた映画の枠の中にきちんと納まりきった映画で、「これいい」とか絶賛してる人って、絶対おっさんトラップに引っかかってるだろって感じがしたんですね。
なんか自分は、映画というジャンルそのものに対して不信感もってるのかもしれないと思ったりもしました。
あと、
このキングコングって舞台設定が70年代で、
脚本家のインタビュー読んだら、さすがに現代の探査衛星の技術だったら、こんな島が
未発見のままほおっておかれるのは無理あるやろ、とのこと。
そして、SFの舞台を現代とか近未来にすると、技術の設定に物語全部が動かされてしまいますんで、事由に物語造りたいんだったら、舞台設定を近過去にするのが合理的なんだろうな、それともいっそスターウォーズみたいに遠い宇宙の話にして何でもありにするしかないんだろうな、
SFって未来のことを描くのが本懐なんて思っていたのですが、過去のことを描くのが主流になり、
未来のことはただニュースに任せてればいい、
そんな時代なのかもしれません。