あ〜、そこから来てたんか!
「島田さん居るんでしょ」(『ちゅらさん』より)
「島田さん、しっこしました」(『あまちゃん』より)
あ〜、なるほど。二つの朝ドラはつながってたのか!
その情報だけ切り取って、わたしたちはしまいにしてしまうんですが、
(というか、これ分かった時点で、普通はものすごく驚くんですが)
その先の驚きがまだまだあるんですね。
この画像だけじっと見ていると、突如、分かってしまうんですね。
薬師丸ひろ子が妊娠した弁護士の役を演じているってのは、
これから先に、能年玲奈を自分の子どもとして扱っていくことの、比喩だったんだ、と。
そして、この「親子関係」の始まりが難産であったことを示すべく、能年玲奈は延々とNGを繰り返すわけですが、
物語では、この次の共演作品が『潮騒のメモリー』で親子を演じることになるんですが、
薬師丸ひろ子と能年玲奈が親子関係を演じることにより、
宮本信子と小泉今日子は自分たちの親子関係をより客観的に見ることができるようになり、それが親子関係の修復につながります。
ついでにいうと、能年玲奈の母親が薬師丸ひろ子で、橋本愛の母親が小泉今日子、そういう風に物語の中で親子関係を組み替えていくことで、問題が解決していくのですが、
このような役割の入れ替えが、状況の好転に結びつく話と言いますと、
『大逆転』(これ『E.T.』の翌年の映画なんですけど、アメリカだけで大ヒットして、日本ではほとんど無名です。ちょうど、『あまちゃん』でネタにされている年代ですわさ)
『Trading Places』(役割を取り替える)
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ホームレスとエリート会社員の役割取り替えたらどうなるだろう?という大金持ちの気まぐれと、
それにたいするホームレスとエリート会社員の復讐の物語
「分かる奴だけわかりゃいい」って台詞は
「分からない人は分かる人に聞いてください」って意味、とクドカンは言ってましたので、
聞かれもしないけど言っておきます、
『おらたちの大逆転』って、Trading Places(役割を取り替える)ってところに由来していて、
別に、オーディションで劣勢挽回して主役獲得したって意味じゃないんですよね。
そして、この『大逆転』の意味が分かりにくかったから、
152話になって
「おらの娘はあんたみたいなアイドルにはなれなかったけど、アキのようなめんこい孫連れて戻ってきた。おらの人生大逆転だ」という台詞を加えることになります。
逆転って、この場合、誰かが誰かに勝つって意味じゃないんですよ。
役割が入れ替わるってそれだけの意味です。
だから、アキの母親を鈴鹿ひろ美が演じた後、彼女は結婚するでしょ。
そうして、彼女も、いずれは母親になる、そういう話の流れが後ろに隠されています。