以下の内容を読まれるのでしたら、こちら(映画の抱えるお約束事)をどうぞ。当ブログで使用する理屈についてまとめてあります。
球場内のいくつかの定点にカメラが配置され、注目すべき選手の注目に値すべきプレーは、最寄のカメラの視点に切り替えられることも多々ありますが、
基本としては、視聴者に試合全体の状況がつかめるようにと、このような遠景で画面が作られます。
ブラジルの方に感情移入してみるならば、こういうことになります。
矢印の方向の先に目標とすべきゴールがあり、そこを目指す事がゲームであり、そこを陥れる事が勝利に直結します。
そしてサッカーとは複数で行う団体戦でして、
同じゴールを目指す味方は、同じ服を着ているのみならず、基本的に同じ方向を向いています。
更には、ゴールを守る敵方がいまして、かれらは逆の方向を向いているのが基本です。
サッカー中継の基本画面を、簡単に抽象化するとこうなるのですが、
これは、塹壕戦を扱った映画の画面構成と全く同じです。
違いといえば、映画の場合には、ハーフタイムをはさんでのサイドチェンジが無い事くらいでしょうか。
映画では1時間目にインターミッションが入って、それ以降攻める側と守る側の進行方向がチェンジするという事はありません。