サブリミナル洗脳、つまり、映画のコマの中に知覚できない秒数 (3000分の一とか) で 「コカ・コーラ飲め、この馬鹿野郎!」とか表示された画面を挿入すると、
その命令を真に受けるというのが、サブリミナル広告 なんですが、
このブログ中で、「サブリミナル的」という言い方はたくさんしてきましたけれども、私は、サブリミナル広告で人間を洗脳できるとは一度も書いてませんし、そんなこと信じてきませんでした。
- 作者: 鈴木光太郎
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2008/10/03
- メディア: 単行本
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いくらなんでも、この本読むと、サブリミナル広告って、ネタとしてもひどすぎると唖然とします。
3000分の1秒ですよ、映画のフィルムが一秒間に24コマって言われてるんですから、
映画的レベルからすると、そんなメッセージ 早すぎて意味がないってことなんですが、
この実験、全部インチキだったそうです。
どのくらいインチキかというと、
この実験って
・一回目
12月に 映画を上映して「コーラ飲めよ、ユトリが!」という字幕抜きで、一時間半の映画を見せられて、
売店でコーラを買う人がほとんどいなかった。
・二回目
6月に 「ピクニック』という暑い夏の日を描いた映画を見せて、「コーラ飲めよ、ユトリが!」という字幕を3000分の一秒という間合いで見せられた観客たちは、
前回の12月よりもコーラを売店で買った割合が60%増えたそうです。
6月の客は、暑い日に暑苦しい映画を見せられてのどが渇いただけではないのか?もし、コーラ以外にスプライトとかの飲み物があったら、そっちのみたいとは思わなかったのか?
そういう疑問には一切答えられない、インチキ実験らしいです。
で、どうして、こんないい加減な話が世の中に出回っているかというと、
「この手の広告やったら効果あるよ」って代理店が、スポンサーだましてるからだ、ってことらしいです。
そうですね、その通りです、つまり、中二のあなたのほうが、世の中の大人よりもまともな思考ができるような気がします。