そういやあ、こないだ久方ぶりに映画館で映画見ました。
ブレードランナーの続編とスティーブンキング原作の『IT』のどちらを見ようか迷った末、右手と左手でじゃんけんして、左手が勝ちましたので『IT』の方を見ました。
わたしどっちを選ぶか困ったとき右手と左手でじゃんけんしてみます。便利なことに意外と勝負がつくもんです。
で、
感想はというと、
うむ、
スティーブンキングって歴史に残るレベルのベストセラー作家じゃないですか、毎年のように作品発表して、それが何千万部も売れて、たいていの場合は、映画化されていて、
世の中に、スティーブンキングの作品を読んだことない人はいるとしても、彼の映画を一本も見たことない人って、どのくらいの割合でいるものなんでしょう? 世界人口の20%くらいでしょうか?
そんなんですから、彼の映画を見ると、いろいろと感慨に浸ることになります。
いったい今まで、何本彼原作の映画を見ただろうか? 彼の本は何冊読んだだろうか? 途中で読むのをやめたのは何冊だろうか?
ちなみに、『IT』は始めの方だけ読んで、早々に放棄したままでした。だって長すぎるから、残りの膨大なページ数を考えるとめげるじゃないですか。
んで、
今現在読みかけのままなのはケネディ暗殺の日にタイムスリップする高校教師の物語で、ちょうどデリーっていう居心地の悪い街に主人公が滞在している個所で読むの中断中でした。
今まで取り上げたマンガ家と似通ってるかもしれませんが、
キングも、自分の作中の設定、場所を他の作品にしれっと再登場させることを好む人です。
んで、ちょうど私の読み止しの小説の舞台となっているデリーという町が『it』の物語の舞台だったんですね!
んまあ、それだけにあらず、とんでもなく多作の小説家の作品ですから、今までの作品に出てきた要素が切り刻まれて文脈を変えて新しい作品の中に再登場するのがしょっちゅう。
「あっ、これ~作品に出てきた要素だ、これは…だ、 やはり、毒親は彼の永遠のテーマだな」など、という感じです。
切って、バラバラにして、新しくつなぎなおす。
そういう作品でした、し、そういう楽しみ方が出来ました。
でも、映画館ってもう行かなくていいかなという気がまた少々強まりました。
映画というジャンルがもうだめというよりも、
映画館というあり方自体がわたしにとってはもうどうでもいいです。
映画館の効果音とかBGMとかうるさいし、それらの心理状態にずうずうしく干渉するような呈が不快なんですよね。
自宅のしなびたおんぼろのスピーカーにつなげてDVD見てる方が心穏やかに作品楽しめるんですよね、ってとこです。
映像見るのに、あんなにでかい画面とあんなにとげとげしいでかい音って必要ないですよね。