映画の見方

最近は映画見ることほとんどなくなりました

マンガのキャラって、絵ですから、右から見た時と左から見た時で、かなり違っていたり、

このページとあのページで別の人のように見えてしまうこともあるのですが、

 

それでも、同じ人物だと読者に納得させるために、キャラは常に同じ服装に固定されていたり同じ髪型に固定されていたりします。

キャラの描き分けのパターンを手掛かりにマンガを読み深める試みなどをやってみようという気になるのですが、

 

押見修造の最初の長編『デビルエクスタシー』ですと、主要な女子キャラが七人。

 

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押見修造の作品の女キャラは、これら七人の属性の再利用、再構成により成り立っているかもしれないと予想してみました。

ついでに、外見が似ているということは、内面的にも似ているのではなかろうか、

だって、マンガとか映画って目で見て分からなかったら、何もわからない世界じゃないですか?

 

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『デビルエクスタシー』の主人公です。

髪の色、髪型は『惡の華』の常盤さんに似ています。

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『漂流ネットカフェ』の奥さんのゆきえのそう。

前髪と耳を隠してることに着目するなら、『ぼくは麻里のなか』の麻里もこの系譜です。

 

これらキャラに共通する要素というと、

一般人的に共感しやすい ≒ 凡庸 ≒ 物語を通して成長する

そんなとこでしょうか。

 

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可愛いけど悪玉キャラです。

髪は長めだけど、耳はしっかり出す、

惡の華』の佐伯さんのプロトタイプのようです。

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『スイートプールサイド』の主人公に毛を剃ってもらう綾子。

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無意識的に性的な魅力を放つ、日本人がイメージする美少女っうことで。

 

興味深いキャラは、この③

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『デビルエクスタシー』の中では、共感の余地のほとんどない悪玉でしたが、

髪の毛を真ん中で分ける、鬼のような形相、の属性キャラは、

惡の華』の木下さん等。

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その他、髪を真ん中に分けたキャラは、押見作品に再三登場するのですが、基本的には主人公が苦手とするキャラでした。

が、最近の作品では、その意味合いが変わってきているようです。

 

『ハピネス』には佐伯さんにも仲村さんにも似た顔のキャラが出てきません。ヒロインというべき吸血少女のノラは、この系譜のようです。今までずっと端キャラ脇キャラだったのが主役に昇格したようです。

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で、『惡の華』でもそうでしたけど、『デビルエクスタシー』でも②と③のキャラが行動を共にします。

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お下劣マンガです。

 

女が鬼のような形相で主人公を追っかけるシーンは『惡の華』にもございました。

主人公の母親と佐伯さんが自転車で主人公を追い回します。

この鬼の形相の女というのも、押見マンガで繰り返される主要モチーフの一つのようです。

 

惡の華』の仲村さんは、

④+⑤

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佐伯さんの系譜は小悪魔だとすると、仲村さんの系譜は大悪魔です。さらには、眼鏡女子も入っています。

 

大悪魔とは言いましたが、主人公の手におえない存在という程度のニュアンスなら、

アバンギャルド夢子』のやたらちんぽのことばかり妄想している女の子も、この系譜にあります。

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おそらく『エヴァンゲリオン』の綾波に端を発する髪型。

 

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押見作品で女子の眼鏡って、どんな意味を担っているのだろうと考えてみるのですが、

何かのこじらせの象徴なんでしょうか?

 

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押見作品に男を傷つけない女性はほとんどいないことに気が付きました。

このキャラ、男を傷つけない都合のいいキャラなんですが、後の作品に輪廻転生していないのかもしれません。

 

 

最近の作品では、これまでの女子キャラの描き分けパターンが変わってきてるようです。

わたしは、押見修造作品を読むと、まず、佐伯さんと仲村さんに似たキャラを探すのですが、

『ぼくは麻里のなか』ですと、そういうキャラもなかなか見つかりません。

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佐伯さんの顔に仲村さんの髪形。 でも、性格的には嫌なキャラで、物語の中心には入ってきません。『ぼくは麻里のなか』は、佐伯さん仲村さんとは別の物語なのだということなのでしょう。

 

『ぼくは麻里のなか』の柿口さん。

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このキャラの前世は誰だったんだろう?と考えるのですが、真ん中で分けた髪、眼鏡、それに耳を隠すなど、今までのキャラの描き分けパターンの修正なのでしょうか?