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カリフォルニア州について   サンダースが勝つと飯がうまいの記

飛び地になっているハワイとアラスカはとりあえずとしまして、

 

私たち日本人が、このような白地図を見せられた時、

フロリダ州カリフォルニア州以外のいくつのアメリカの州を自信もって指さすことができるでしょうか?

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東海岸は小さい州がごちゃごちゃ入り組んでいるので、ニューヨークでさえも怪しい。

アメリカに住んだことない平均的な日本人でしたら、カリフォルニアとフロリダに加えて、せいぜいテキサス州がどれかわかる程度ではないでしょうか。

 

 

逆にいうと、カリフォルニア州って、それ一つでアメリカの三分の一くらいを担っている場所だったりします。

 

映画でいうなら、ハリウッドの所在地ですから、

カリフォルニアは世界で最も映画の舞台になっている場所と言えるのではなからふか?

 


American Graffiti Official Trailer #1 - Richard Dreyfuss Movie (1973) HD

ハリソン・フォードジョージ・ルーカスの出世作、歴史の一部とでもいうべき名作ですが、

夜の街を車で走り回るシーンがスターウォーズの独特の宇宙船の飛び方の原形のようでありますし、

ラストの空港での一直線のスピード競争のシーンが、スターウォーズのデススターの溝を一直線に進むクライマックスの原形になっているようです。

 

アメリカン・グラフィティ』は、ルーカスの出身地、カリフォルニア州モデスト市を舞台としているのですが、この映画のエンディングにはビーチボーイズの『オール・サマー・ロング』が流れます。

ビーチボーイズカリフォルニアの出身です。

そんな彼らの代表曲が『カリフォルニア・ガールズ』

カリフォルニアご当地ソングとしては、もっとも有名なものかもしれません。


The Beach Boys - California Girls (with lyrics)

 

ジョディ・フォスターってエール大学卒で高IQ互助会のメンサかいいんですが、その実はL.A.出身です。

彼女が言うには、

西海岸にいた時は、小難しい話になると、

「まあ、いいや。とりあえずビーチにでも行こうか」で話が終わってしまう。

それが、大学進学で東海岸に来たら、カフェに行って何時間でもアカデミックな会話をするのがとても気に入った、

とのこと。

 

サンフランシスコ近郊で金が発見されてからカリフォルニアの開発が始まるのですが、もともとここはアメリカの中でも一番端っこのへき地だったのですから、

ヨーロッパからの移民がニューヨークに上陸したとして、彼らがはるばるここまでやってくる頃には、それまでのしがらみや伝統がすっかり洗い落とされて、新しい世界観に染まりやすくなっていたのでしょう。

カリフォルニアは、アメリカの軽薄さや先進さを体現しているように私には思われますし、

同じアメリカ国民からも、「カリフォルニアはちょっとアレだから」みたいに言わることが多いようです。

 

カリフォルニア州、面積は日本より少しだけ広く、人口は日本の30%ほど。

アメリカって日本と比べると桁外れに広い、桁外れに人口密度が低い、と思い込んでいると、

一般的日本人の脳裏にあるアメリカの典型的な場所あるカリフォルニア(尤もアメリカ人にとってはカリフォルニアは典型的な場所では全然ないのですが)ででさえ、せいぜい日本の人口密度の四分の一程度。

「なんだ、大したことねぇじゃないか」

そして実のところ北海道の方がカリフォルニア州よりも人口密度が低かったりします。

 

話を本題のサンダースの民主党予備選に移します。

数日前、ハワイ、アラスカ、ワシントン州でヒラリーに圧勝しました。

「ヒラリーって南部の黒人表固めただけで、全米全般的にはサンダースの方が支持率高いよね」的な空気が世間的に強くなって来れば、Eメールの漏えい問題からヒラリーの予備選からの撤退もあり得るのではないか、というほのかな希望につながる勝利でした。

 

昔、20世紀のころ、日本人男子はみんなプロ野球のどのチームが好きとか、どのチームが勝ったの負けたのとか、優勝までのマジックが20とか、そういう話題に夢中でした。

今となってみると、どうして、日本人はみんなあんなつまらないスポーツに熱中していたのだろう?全くその理由が分からなくなってしまったのですが、

サンダース対ヒラリーの予備選の様子をネットで追っていますと、

プロ野球が国民的な関心ごとだった頃の思い出がよみがえってきます。

予備選の期間もプロ野球ペナントレースとほとんど同じ長さですし。

今のサンダースの状況は、万年Bクラスのポンコツ球団が6月くらいからまさかの攻勢に転じ、8月の首位チームとの直接対決には負け越したものの、残り20試合中18勝すれば逆転優勝の可能性がある、

的な、映画見てるよりも楽しいストーリー展開です。

 

カリフォルニア民主党予備選にはまだ二か月以上ありますが、何せアメリカで一番人口の多い州、対象となる誓約代議員も2番目のニューヨークの約2倍の475人。

(ちなみに民主党予備選の誓約代議員の多い州を上から順番にあげると、

カリフォルニア州           475名

ニューヨーク州            245名

テキサス州              222名

フロリダ州              214名

となっており、一般的日本人が白地図上で指さすことのできる州とほぼ同じとなっている。

これらに続くのが、

ピッツバーグのあるペンシルバニア州   189名

シカゴのあるイリノイ州         156名

となっている)

全米一の大票田がカリフォルニアですから、カリフォルニアでの選挙活動もすでに活発化しており、こんな感じ。

Rosario Dawson Introduces Bernie Sanders

どことなくひ弱な感じのする大学生を主体としたそれまでの州での演説会と比べると、カリフォルニアの開放的な空気を反映するかのように聴衆の年齢や人種がばらけてきて、何やら良さげな予感。

ちなみに事前調査による支持率でも、カリフォルニアではサンダースはヒラリーを猛追中だとか。

 

サンダース支持を表明する有名人は、いわゆるスーパースターではなく、

ニッチ―な感じのする有名人ばかり。

わたくし、こんな映画についてのブログ書いていながら、ロザリオ・ドーソンの映画は『アレクサンダー』しかみたことありません。というか、彼女が何者かをさっきウィキで調べるまで知りませんでした。

デニーロとかスタローンとかみたいな既に功成り名を成したスーパースターが自分のキャラとの兼ね合いとか今後の政界進出とか考えながら余裕持って政治活動しているのとは違って、

ロザリオ・ドーソンって真剣にサンダースの応援してるんだな、という感じがひりひりと伝わります。

俳優業の傍ら著述業もされてるそうで、演説お上手。

「マスメディアを信じるな」

「特定代議士のシステムは政治の草の根運動を圧迫してるだけ」

アメリカが後戻りできないところに進もうとしてるような気がしました。

 

ロザリオ・ドーソン、ニューヨーク生まれでキューバプエルトリコ・ネイティブアメリカン・アイルランドの血を引く人だそうです。

ちなみに『トレイン・スポッティング』のダニー・ボイル監督としばらく付き合ってたそうです。

 

こちらの応援演説も熱い。去年の8月のロス・アンジェルスでの演説会。


Sarah Silverman Introduces Bernie Sanders in L.A.

「バーニーは売りもんじゃない!」(拍手喝采)

大口献金への批判ですが、日本人ですと「金は汚い」みたいな言い方で済まそうとするのですが、

アメリカ人だと、あいつは誰からいくらもらった。でもバーニーは25万人から小口で一人当たり平均いくらの献金で合計いくらもらった…と具体的な金額が延々と列挙されます。

「金のことについてしゃべるのは下品だ」とかそういうこと言ってても世の中何も始まらない訳で、

このサラ・シルバーマンの金に対する感覚は正しいよな、日本人もこうあるべきだなと思います。

 

ちなみに、サラ・シルバーマンについて私が今のところ知っているのは、youtubeにアップされた政治発言がほとんどのもの。

唯一見たことのある作品は『スクール・オブ・ロック』ですが、彼女どんな役だったんだろう?

 

 

スーザン・サランドンのような大物になるとさすがに若手とは違って演説も板についているというか落ち着いていますが、


Susan Sarandon Gets Emotional About Bernie Sanders Movement

最後にバニー・サンダースを紹介するところで、彼の名前を言おうとしたときに声を詰まらせる。

 

アメリカの民主主義は企業献金の制度でむちゃくちゃになり、金融業が経済をめちゃくちゃにし、メディアは彼らのお先棒担いでるだけという問題が再三指摘されるのですが、

でも、こういう人たちを見ている限り、民主主義に代わるシステムもないのだなという気がするのです。