『オハイオ』  ニール・ヤングの歌より

今年のアメリカ大統領予備選は面白すぎると、無邪気に思ってたのですが、

私たちの日常を支えているコアの部分が壊れていく過程を目にしていのかもしれないと感じるに至り、

少々怖さを感じるようになってきました。

アメリカの二大政党制が音を立てて崩れていく。

それに続いて民主主義と資本主義が崩れていくかもしれない。

世界の在り方が変わってしまうかもしれない、そんな怖さです。

 

初代大統領が独立戦争の総司令官ですから、アメリカの大統領制というのは戦時には適した制度なのかもしれませんが、

如何せん議会多数派のリーダーが首相となるイギリス式の民主主義と比べると、

大統領って立法権持っていないのですから、

軍事外交以外何もできない可能性もあるのがつらいところです。

 

だからでしょうか、それとも、もともとアメリカの民主主義なんてこんなものだったのでしょうか、

アメリカの主要国中最低の義務教育レベル、

アメリカの幼稚でくだらなすぎる映画、

進化論を教えることを拒むようなキリスト教原理主義の風潮、

そういうアメリカについて私が持っていた負のイメージがこの予備選のキャンペーン期間中に実態をもってメラメラ燃え上ってきたような感じがします。

 

 

トランプの演説をネットで見てますと、

「何言ってるんだ?この人は。まったく政策とかについて語っていないぞ、どうでもいいことだべってるだけだぞ」と唖然としました。

私が思っていたよりも、はるかにレベル低い人で、

こりゃ確かにイギリス政府から入国禁止食らいかねないバカたれだわなと思いました。

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一方のサンダースといいますと、こんなトランプを病的な嘘つき呼ばわりしています、が、

彼は演説会では、

毎回同じことをしゃべるのですから、観客も彼がどんなことを何分目にいうかすでに知っているらしく、お約束の間合いで合いの手や歓声が入ります。


A challenge to Missouri voters from Bernie Sanders.

こういうの見ると、なんかPerfumeのライブのPTAのコーナーを思い浮かべるのは私だけでしょうか?

冷徹なリアリストを気取る人たちからすると、

「こんなゆとり調で大丈夫かな?」と不安になるのもわかるような気がします。

じゃあ、民主党の対抗馬のヒラリーはそんなにまともなことを演説会で喋るのかというと、むしろサンダース以下。

 

大統領選挙って、一年間かける勝ち残りアメリカ横断ツアーのようにみえます。

アグレッシブな国だけに、リーダーの選出にもアグレッシブな競争が適用されているのですが、

いよいよサンダース支持者とトランプ支持者の殴り合いに事態がいたりました。

戦間期のドイツでのナチ突撃隊と共産党員の路上バトルを想起させる事態です。

 


Brawls Break Out Between Trump and Sanders Supporters at Chicago Rally

 

「これ以上バーニーが仕掛けてくるなら、トランプ支持者がお前のとこに行くぞ」とトランプが威嚇。

 

本来、サンダース支持者とトランプ支持者って、保護貿易富の再分配モンロー主義の復活という点では協調して既得権益層に抵抗すべきはずなのに、

そうはならず、互いに罵倒しあい殴り合うという、はたから見ていると、ものすごく無意味なことにエネルギーを費やしているようです。

 

 

明日の今頃は、五大湖沿岸の錆付いた工業地のイリノイオハイオでの開票の様子がネットに上がってくるはずですが、

 

それでは聞いてください、ニールヤングで『オハイオ

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「ブリキの兵隊とニクソンがやってきた。四人がオハイオで死んだ」

 

あんまり好ましくない形で60年代の熱い政治の時代が戻ってきたのかもしれません。

私、このころまだ生まれていなかったからよく知らないんですけどね。

 

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