ハリウッド大御所監督の年齢について

ジョン・レノンは1940年生まれですから、今生きていたら76歳。

 

最近の老人は、彼彼女たちの親世代よりも身体的に10歳若いと言われますので、いまの70台は、まだ今後10年20年はぴんぴんしているのでしょう。

平日の昼間に、地区センターでカラオケ教室で音痴な歌声張り上げたり、いたるところで被害者意識に満ちた愚痴をまき散らしている人たちも多いのですが、

 

それでも、この世代は、おそらく、現役としてシャキンとした頭の切れが維持されている限り、まだ10年20年と活躍する可能性があります。

 

そういえば、小野ヨーコ いま82歳です。

 

映画監督でいいますと、

1960年代の終わりにニューシネマの時代がやってきて、それまでの大御所が淘汰され、

コッポラとかスピルバーグが台頭してきたのですが、

そういうニューシネマ以降の世代もそろそろ老齢で、鬼籍に入るまであと何年だろうかとカウントダウンが始まっているはずですが、

今の大御所監督の年齢を調べてみますと、

 

 

80代 

1930年生まれ イーストウッド

いまだ、監督というより、ガンマン俳優のイメージが強いのですが、

そういうタフガイ演じてきただけあって体丈夫なのでしょう。もうすぐ90歳ですが、元気なもんです。

 

1933年生まれ ロマン・ポランスキー

未成年への性暴行から、性犯罪者としか彼のことを見做していない人も多いとは思います。でも、まあ、もうすぐ寿命ですし。

 

1935年生まれ ウディ・アレン

この人も、ロリコン疑惑のある人ですが、今80歳。それでも製作ペースは維持してます。

あと10年くらい活躍できるでしょうか?

 

70代

1937年生まれ リドリー・スコット

以前は気難しいトラブルメーカーといった感じでしたが、この20年くらいは、ビジネスとして映画撮ることに安定性を見せて、業界から重宝されているのでしょう。

この年齢でものすごいハイペースで大作連発しているのですが、体力的にタフな人なんでしょうね。『エイリアン』の前日譚の『プロメティウス』をシリーズ化するそうですから、まだまだ現役続けるのでしょう。

 

1939年生まれ コッポラ

『ゴッド・ファーザー』で、ニューシネマ以降のハリウッドの代表的監督という立場ですが、最近製作ペース落ちてますし、映画人として力つけてきた娘と息子へのアドヴァイザーに引っ込んで、実質引退でしょうか。

 

1942年生まれ スコセッシ

この人に関しては若い時に『タクシー・ドライバー』みたいな万人受けしない映画撮ってましたが、

段々と万人受けする企画が増えて、それに伴いハリウッドの大御所のオーラ漂わせるようになってきました。

 

1944年生まれ ルーカス

もう監督業からは手を引いたのでしょうが、それでも玩具の販売等でハリウッド屈指の金持ちらしいです。

 

1945年生まれ ジョージ・ミラー

『マッド・マックス』のリメイクの大成功で、一気にこの世代の映画人ランキングで何人かごぼう抜きしたような気がします。70歳以上の大御所映画人の間でもまだ下克上ってあるんだなと感心しました。

 

60代

1946年生まれ スピルバーグ

この世代の映画人ランキングの一位候補の本命でしょうか。

で、スピルバーグで初めて戦後世代、ベビーブーマー世代です。

彼と同世代とみなされてる映画人って戦前戦中生まればかりですね。

こういうの調べると、スピルバーグって早熟だったのだというのが分かります。

 

1946年生まれ デヴィッド・リンチ

有名な人ではありますが、大向こう狙いの作品ではなく、

こじんまりとした内輪向けみたいな作品で名声を博した人です。

コッポラとかリドリー・スコットみたいな業界背負う使命になった人たちと比べて、趣味に走ることが許された世代、というか趣味に走ることを強いられた世代、つまり新しい世代の人なのだろうなという感じですが、それでもスピルバーグと同じ年なんですね。

 

 

1954年生まれ ジェームス・キャメロン

スピルバーグと比べて8歳下ですが、

彼と同年代で彼ほどの名声博した監督ってあんまりいないような気がします。映画自体が衰退してきているのか、それとも一世代上のスピルバーグ達がお達者でありすぎるのが原因なのでしょうか。