後世の心理学者が、大した根拠もなく歴史上の偉人の推定IQを算定しています。
真に受けるべきものではないのですが、ネタとしてはいろいろ面白いものです。
芸術家のIQはいくらぐらいなのだろう?ということを彼らの絵画から算定することはできるのだろうか?ということですが、
こういうのとか、
こういうのとか、
の作者のIQ算定しろって無理でしょ?
そういうのと比べますと古典的芸術では、頭良くないと習得できないテクニックとか構成の妙が分かりやすいので、それなりにIQが算定できるということなのでしょう。
さらに言うと、ルネサンスの芸術家は建築や土木、武器設計などの理工系の活動のしていたので、なおのことIQ算定しやすいのでしょう。
一説ではこのようになっていまして、
ミケランジェロ 145
レオナルド・ダ・ビンチ 135
ダヴィンチの絵画と比べるとミケランジェロの方が構図が複雑だとか、
ダヴィンチの理系方面の業績って使えない武器の設計図なのに対して、ミケランジェロの理系の業績はヴァチカンの設計図書いたことだったりしますから、
ミケランジェロの方が上という説には説得力がそれなりにあります。
また、古典音楽は流れる建築とも呼ばれる分野ですから、残した作品から作者のIQを算定するというやり方にはそれなりの説得力が感じられます。
メンデルスゾーン 150
モーツァルト 150
ヘンデル 145
ベートーベン 135
ワグナー 135
こういうの見てて面白いなと思うのは、芸術家が残した業績からIQを算定するということは、芸術作品そのものがIQ持っているという考え方とほとんど同じわけでして、
『ワルキューレの騎行』のIQは140とか、
『交響曲:運命』のIQは135とか、
そういう風に作品に人格を認めて、IQを算定する、というのは面白いやり方だと思います。
わたくし、よくこのブログの中で「バカ映画」という言い方をしていますが、
あれは監督がバカだとか役者がバカという意味ではなく、映画そのものに人格を認めたうえでのバカという意味です。
ただ、気になるのは、IQテストって多くの設問をより早い時間でこなすことで得点がどんどん上がっていくものですから、
モールアルトは作曲早かったからIQが高いけど、ベートーベンは遅かったからIQが劣るみたいなことが推定IQ値の根拠になっているはずだろうと思うのですが、
それだったら、短時間で書き上げられた作品は、長時間の推敲を必要とした作品よりもIQが高いということになるでしょうか?
もしそうだとするなら、そして音楽作品のIQコンテストがあったとしたら、
二分か三分で作曲されているきゃりーぱみゅぱみゅのバカ歌が高IQ値記録する可能性も無きにしも非ずです。