宮崎あおいは、可愛らしい。
その可愛らしさは、そこら辺にいる女の子たちが持っているありきたりな可愛らしさをギュッと凝縮したようなもので、
逆にいうと、程度の差こそあれ、そこらへんの女の子でも似たような類の可愛いらしさをもっているのだから、
彼女の彼氏とか亭主とか、あんまりうらやましいと思わない。
このあたりが、彼女の高感度の高さとCMのギャラの高さの訳なのだろうと思っているのですが、
あと、宮崎あおいの作品見るたびに、女優ってこんなに痩せないとダメなのか?といつも思う。
首筋の骨の浮き上がった感じ、腕の細さ、ま〜、鶏ガラですね。
まあ、それはいいんですが、
『ソラニン』
一応ロックバンドについての物語、のはずなんですが、
わたしの偏見かもしれませんが、ロックって、こういうものだったのか?
単に就職が嫌でモラトリアムしている人のいい訳だったのか?
少なくとも実情がそうでも、そういう情けなさを後ろに隠して精一杯ワイルドな振りしているのがロックだろ?そして、そういうノリで描くのがロックについての映画だろ?
と今まで思っていたのですが、
『ソラニン』には、そういうのが一切ありませんでした。
単にダメな男と、頼りない女の子の恋愛の物語で、作中でロックってある意味大道具扱いしかされていなくて、
見ていて唖然としてしまいました。
『篤姫』の成功以来、いくらでも仕事の選べる立場にある宮崎あおいですが、
何故に『ソラニン』に出演したんでしょう?
歌うたいたかっただけなんでしょうか?
そして、
アマチュアとしては、ほめられるレベルの歌うたっています。
この映画の監督、三木孝浩、次回作が能年玲奈主演の『ホット・ロード』なのですが、
最近、『陽だまりの彼女』上野樹里主演の監督もしています。
『陽だまりの彼女』でもそうだったんですが、
『ソラニン』でも、上映時間の80%前後のところで、自転車で→向きのシーンが入ります。
作品終盤に→方向で自転車とか全力疾走とかのシーンを挿入することは、日本映画全般的な最近の傾向なんですが、
ほんと陳腐化したお約束事です。
たぶん能年玲奈の次回作にも似たような時間帯に似たようなシーンが入るでしょう。
『あまちゃん』的には、美保純が主人公の母親役でちょっとだけ出演してます。
でも、ロックというと、『アイデン&ティティ』が普通だろう、と私なんか思うのですが、
で、舞台が高円寺、主人公は共同玄関で風呂なしのアパートに住み、60年代ロックを理想としていて、世渡りがうまくできない、という、
ロックで物語作ると、当然こうなるだろ?と思うのですが、
クドカン作品という事で、『あまちゃん』的には
マギー・児島雄一がドラマーの役です。
獅童 大森南朋 もクドカンの作品に出演歴あり。
監督が田口トモロヲで、『あまちゃん』で107話のナレーションやってました。
仲間内で作った映画という感じで、非常にサブカル臭の漂う作品なのですが、
音楽が 大友良英。
主演が峯田和伸でロック専業のひとですし、ボブディランの曲を使ったりで、大友良英の曲ほとんど二曲くらいしかないんとちゃいますか。
ちなみに 『ソラニン』の前の年、宮崎あおいは、
『少年メリケンサック』に出演しており、
監督・脚本 宮藤官九郎
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『ソラニン』と比べるとかなりえぐい作品なんですが、そんでも国民女優となった宮崎あおいの『篤姫』の次の出演作ということで、クドカンが暴走しないようにタガがはめられているようで、かなり一般受けする作品になっています。
『あまちゃん』的には前髪クネオが宮崎あおいの彼氏役で出ています。
勝地涼の役は、完全にネタとして扱われていますが、
『ソラニン』って、クドカン的にはネタにしかならない世界をマジメに描いている訳で、
無理だろ、高良健吾も井浦新もよく我慢できるよな、と、やっぱ思ってしますよね。