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黒澤作品のワーストについて考える  第九回 『素晴らしき日曜日』 

『みんなのシネマ』のレビューから察するに、黒澤明ワースト作品の有力候補です。

 

わたしは、多くの人がこの映画をワースト有力候補にしてしまうのかについての理由がわかる気がします、が、わたし的にはこれ、ワーストではないです、はい。

 

ワーストというよりかは、『夢』に似て困ってしまう作品とでも言ったらいいでしょうか。

 


Subarashiki Nichiyobi "One Wonderful Sunday ...

一番困ってしまうのが、カメラ目線で観客に語り掛けるこのクライマックス。

黒澤明、観客が本当にスクリーンに向かって拍手したりすると思ってたんでしょうか?

これ見ると誰だって困惑するでしょ?

酒飲みながら一人でDVD見てると、拍手してみたくなってたりはするんですけどね。

素面ではできません。

 

 

簡単に解説しますと、戦争が終わってからの二作目で、

一作目の『わが青春に悔いなし』はGHQのプロパガンダ映画、

そして二作目の『素晴らしき日曜日』は、東宝職員の左翼活動により撮影所が機能し

なかった時の作品で、

それゆえに無名俳優を使い、街頭ロケを多用した作品であります、

戦争が終わって、自由に映画を撮れるようになったかというと、戦後には別の不自由さが待っていたというわけです。