『あまちゃん』  海から日の出

こちらの地図を見ていただきたいのですが、

私がピンク色に塗りつぶしたところは、悲しいことに津波の被害のあった地域と似ていますけれども、


これは、海からの日の出が見えるだろう地域です。




西日本ですと、

宮崎を古来、日向と言いますが… 九州に上陸した弥生人が、おそらくここから太陽の上る方角に船出して関西にたどり着いたからこういう名前なのでしょう。まあ、古事記神武天皇伝説だとそういうことです。

伊勢神宮…九州に上陸した弥生人が西に向かったのですが、この地にたどり着いて海から上る日の出を見たから聖地と目されるようになったのでしょう


東日本でも

茨城を旧名で常陸 つまり 日の立ち上がる場所、 それはつまり 海からの日の出の見える場所 と言います。



東北地方は弥生人の植民が遅れ、
それゆえに蝦夷と呼ばれた地域ですので、
農業に不可欠な雨と太陽をありがたがる土着信仰があまり強くないのでしょう。

海から日の出が見えるという点を他地域に自慢する話があまりないように思われます。
あまちゃん』の中でも、海からの日の出が見えるという話は出てきません。

あまちゃん』で駅前の観光協会の看板に使われたデザインですが、
この下側の青色は海であるのはいいとして、上側の赤色は朝日が海面を照らす時の赤なのでしょう。
(この製品はたぶん、二か月で壊れる。多少高くてもいいから、もっと頑丈なものがいい。奈良県で作られている事実が、自分的にはどうも解せない)


プルキンエ現象 
暗くなるにつれて絵の中の青い色の部分がしだいに明るく鮮やかに見えてくるのに反し,赤い色の部分はしだいに暗く異常に生彩を失って見えてくること。網膜の視細胞のうちの錐体の働きが暗くなるに従って鈍くなり,これに反し桿体(かんたい)の働きが強くなり,しかも桿体の感度が錐体のそれよりも短波長側へ寄っていて,波長の長い赤を暗く,波長の短い青を明るく感じるからである。

つまり、赤色と青色を感じる目の網膜の部位は異なるのですから、
赤色と青色が絶妙な光量の中で両立している時間帯は、
それ以外の時間の二倍美しいという話。

その理屈を応用して

このような商業デザインが生まれます。




このデザインも、プルキンエ現象の理屈の応用例の一つです。


そういえば、さいきんの映画やドラマって、みんなこんな色彩だよな、と思われた方もいらっしゃるとは思うのですが、

無論ビートたけしキタノブルーもこの理屈の上に成り立っています。


勿論、この画像もそうでしょう。

この画面、水の中で揺らぐような感じありますから、

これって、海からの日の出をイメージしたものなんでしょう?


アキちゃんは太陽、海から上る希望の光

白…雲
黄…太陽
青…海

彼女の服装はそういう意図を持ったコーディネートのように思われます。

朝の連ドラって
露骨な題名って、井上真央の『お日さま』くらいですが、
じつのところ、ほとんどの作品の題名は、空に関するもの、それも朝日をイメージさせるものになっています。
朝の早い時間帯の番組ですから、さわやかにいきたいという製作者の気持ちは十分理解できます。

ごちそうさん』 OPより

ハレルヤ!




こういうの見てると、

卑弥呼って、能年玲奈みたいな感じだったんかな、と思ったりします。

ま、古代のカリスマ女帝って、間違いなく女性アイドルみたいな感じだったろなと思う次第。


太陽と海、プルキンエの色彩はあまちゃん全体を貫くもののようで、

ユイちゃんの部屋の色彩コーディネートも、海と朝日になっています。

また、
どん底に落ちたはずの、奈落の色彩コーディネートも

朝日の希望が織り込まれていたのが、今になるとわかります。

第三話 夏ばっぱの一日

漁港の夫婦岩にしめ縄が渡してありますので、ここ、ご来光スポットのようですね。