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マンガの輪廻転生 (4)

子供のころ、物語が悲しい終わり方をすると何日もずっとその気持ちを引きずりました。 物語にいじめられた、うらぎられた、虐待された、独りぼっちだ、さびしい、そんな感じ方です。 しかし、だんだん年を取るに従い、そういう感受性はなくなるものです。 そ…

マンガの輪廻転生 (3)

今回は、マンガ家岡田和人について。 『教科書にないッ!』1995年から2002年まで『ヤングチャンピオン』に連載されていた作品です。 教科書にないッ! 1 (ヤングチャンピオン・コミックス) 作者: 岡田和人 出版社/メーカー: 秋田書店 発売日: 2013/02/22 メ…

マンガの輪廻転生 (2)

阿部寛がいくらドラマで人気者になったからと言って、彼は生身の人間ですから他に変わりがいません。 でも、アニメや漫画のキャラだった場合は、割と簡単に模倣出来て別の作者の作品にキャラが輪廻転生したりするものです。 輪廻というか増殖といった方がい…

マンガの輪廻転生 (1)

つい最近まであまり思うことのなかったテーマですが、最近気になってしょうがないことなので書いてみます。 私たちはドラマや映画に阿部寛とか木村拓哉が出てくると、「あっ阿部ちゃんだ」とか「またキムタクかよ」と認識して、結局よほどのことがない限り彼…

『酒のほそ道』 酒吞みワンダーランド

2012年手塚治虫文化賞短編部門受賞作品です。 酒のほそ道 1 (ニチブンコミックス) 作者: ラズウェル細木 出版社/メーカー: 日本文芸社 発売日: 2012/10/13 メディア: Kindle版 購入: 1人 この商品を含むブログを見る このマンガ 私は繰り返して30回くらい読…

岡田和人 

最近コンビニでマンガ立ち読んでいる人たちを目にしないようになったと思ってたら、マンガ雑誌ってここ数年急激に売り上げを落としているそうです。 そんなんですから、岡田和人氏の連載が載ってるヤングチャンピオンってどんな雑誌なのかあんまり見ることも…

『ロックオペラ・トミー』

文章を朗読するときに、その状況設定や人物設定を理解する必要がある、 数ページ読んで、それら設定が当初自分の思っていたものとずれていた場合には、戻って訂正して読み直さなくてはいけない、 そういう話を『花もて語れ』を読んで、なるほどと思ったので…

『花もて語れ』

映画ではなくマンガの話ですが、 花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 作者: 片山ユキオ 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2010/09/30 メディア: コミック 購入: 8人 クリック: 82回 この商品を含むブログ (58件) を見る 国語の教科書でみんな習った…

サンダース候補 ヴァチカンへ行く

日本ではあまり話題にならないサンダース候補ですが、 ヒラリーとのニューヨークでのテレビ討論会のすぐあと、飛行機に乗ってローマに行きました。 ヴァチカンからの招待を受けて、左翼系の指導者と共に今の経済社会状況を憂うという企画に参加したのですが…

ドナルド・トランプについて

彼の動画をしばらく見てますと、 たしかに、人気ある理由は分かります。 演説会にやってくるアンチをつまみ出させるトランプ氏。さすがにこの手のアンチには慣れっこになっているようで、余裕の応対です。 余裕の応対ですが、集会の目的が演説ではなくアンチ…

カリフォルニア州について   サンダースが勝つと飯がうまいの記

飛び地になっているハワイとアラスカはとりあえずとしまして、 私たち日本人が、このような白地図を見せられた時、 フロリダ州とカリフォルニア州以外のいくつのアメリカの州を自信もって指さすことができるでしょうか? 東海岸は小さい州がごちゃごちゃ入り…

『オハイオ』  ニール・ヤングの歌より

今年のアメリカ大統領予備選は面白すぎると、無邪気に思ってたのですが、 私たちの日常を支えているコアの部分が壊れていく過程を目にしていのかもしれないと感じるに至り、 少々怖さを感じるようになってきました。 アメリカの二大政党制が音を立てて崩れて…

「ミシガンは今じゃ夢みたいだよ」  サンダース旋風を注視しながらの記

私の欠点は、心が折れやすい点です。 当ブログで、ほぼ一年前に、映画でめぐるアメリカ50州という連作を始めたのですが、 baphoo.hatenablog.com baphoo.hatenablog.com baphoo.hatenablog.com baphoo.hatenablog.com baphoo.hatenablog.com ジョージア州、…

サンダースの髪型は非常事態警報か?

映画俳優でいうと、ブルース・ウィリスとかショーン・コネリーって禿げてるじゃないですか。 だから、向こうの人たちって日本人ほど禿げることを気に病まないんじゃないか、 そんな風に思っていた時が私にもありました。 シックス・センス [DVD] 出版社/メー…

『トレイン・スポッティング』   You're going to reap just what you sow.

ブリティッシュ・フィルム・インスティチュート(BFI)選出の100本のイギリス映画の内、ランキング10位の名作。 そのトップ20を見ると、古典的名作ばかりなのですが、ぽつんとこれ一本だけ現代劇があるといった趣。 とはいえ、この映画もすでに二十年も前…

『リトルダンサー』  挿入歌について考える

この映画にたくさんT‐REXの曲が使われています。 そのリーダーだったマーク・ボランは、最近死去したデヴィッド・ボウイとはグラムロックの二大巨頭であり、下積み時代からの親しい間柄でした。 こちらは、マーク・ボランが死ぬ直前に収録された歌番組。 Mar…

『クリスティーネ・F』   ヒーローズが主題歌

前回は1月9日に死んだ人のことを書きました。 今回は1月10日に死んだ人のことを書きます。 このブログの題名に「中二のため」という言葉がありますが、 わたしにとっては、中二病とはデビッド・ボウイのファンであること、という定義が一番しっくりきます。 …

美味しゅうございました  正月気分も抜けました

円谷幸吉という人がいました。東京オリンピックのマラソンの銅メダリストです。 彼は、次のメキシコオリンピックで銅メダル以上の結果を期待されたのですが、けがに悩まされ、「もう走れない」と自ずから死を選ばれました。 市川崑監督作 『東京オリンピック…

『Fury Road』  脚本の時間配分から考える

マッドマックスが見る人を夢中にさせてしまうのは何なんでしょう。 小説を論じる時みたいに言葉でうまく語ることができない。思うところはいろいろあっても、うまく言えなくてむずむず感だけが残る。 「イモータンジョーってすごくね?」とか「もし2の世界に…

マッドマックスについてふたたび物思う  『テルマとルイーズ』

スピルバーグの『激突』がマッドマックスの元ネタになっているというのは、監督のジョージ・ミラ―自らが認めるところです。 スピルバーグってハリウッドでも屈指のコミュ力の高い男で、それゆえジョージ・ミラーとしてもあっけらかんと「元ネタにしました」…

マッド・マックスについて物思う   ジョージ・ミラーとスピルバーグ

スピルバーグとかジョージ・ミラーの映画に黒澤からの流用シーンを見つけるのはたやすいのですが、 そういうオマージュは前世代の作品からやるもんだと私たちは、というか少なくとも私は思っていたのですが、 そして、同世代の作品から流用することは、オマ…

ハリウッド大御所監督の年齢について

ジョン・レノンは1940年生まれですから、今生きていたら76歳。 最近の老人は、彼彼女たちの親世代よりも身体的に10歳若いと言われますので、いまの70台は、まだ今後10年20年はぴんぴんしているのでしょう。 平日の昼間に、地区センターでカラオケ…

『マッド・マックス3』  Beyond the Thunder Dome

『北斗の拳』の元ネタがマッド・マックスですが、 『マッド・マックス3 サンダー・ドーム』が公開されたときには、『北斗の拳』が大人気の頃でした。 わたしも当時の観客として、いやがおうにも『マッド・マックス3』を『北斗の拳』と比べてしまい、それゆ…

マッド・マックス新作 『Fury Road』

医学の進歩が神の存在する余地を一掃したと言われますが、 今の小中学生が保険体育の時間に学ぶような知識が神秘のベールの奥に隠れていた時には、 生殖のメカニズムは過度にすごいものだとみなされていたのでしょう、 私たちの世界文化遺産のほとんどは、ち…

『マッド・マックス』シリーズのホモ臭

新作の『Fury Road』って、トラックに乗った女たちが、群がってくる男どもをばんばん撃ち殺すだけの映画じゃないですか。 こういうの見て、以前男から性暴力受けたことある女性は留飲下げてるのかもしれません。 そして、こういうのに、過度にフェニミズムに…

マッド・マックス  オマージュについて考える

『マッド・マックス』シリーズの監督ジョージ・ミラーは、黒澤明から映画の文法を学んだことを公言しています。 そして、私も一観客としていい歳になってくると、『マッド・マックス2』の物語が『用心棒』と『七人の侍』を下敷きにしていることがよく分かる…

マッド・マックス

『マッド・マックス2』開始早々からこの濃すぎるカット。 モヒカンの愛人。 つまりモ~ホ~。 しかも鎖に首輪にボンテージ・ファッション。つまりホモSM。 なんか嫌なもの見ちまったぜ的なメル・ギブソンの表情。 大人になると分かることですが、マッド・マ…

『マッド・マックス2』  太陽の中を歩こう、でもそれまでは、俺たちのようなゴロツキは走る為に生まれてきたんだ

前回の『マッド・マックス』に続いて、今回は続編『マッド・マックス2』を語ります。 初作のナイトライダーの妄言の中に、ブルース・スプリングスティーンの『明日なき暴走』の歌詞が埋め込まれている、ということですが、 続編でも、やっぱりやっています…

『マッド・マックス』  子供はわかってくれない

私、 興行成績が保証されたような人気名作のリメイクとか、トリロジーの公開形式とかが嫌で、 そういう映画ことごとく映画館で見ていないのですが、 (というか、金もったいなくて映画館で映画見ないどケチなのですが) 今年公開された『マッド・マックス』…

おそらく、彼女は、日本映画最後の生きたレジェンドだったようです。

『血の伯爵夫人』  ハロウィーンを待ちながら

吸血鬼伝説の元ネタとなっている人物の一人についての伝記映画です。 自分の若さを保つために処女の生き血をすすっていたと言われる人ですが、 gyao.yahoo.co.jp そういう人物について描く場合二通りのやり方があると思われます。 一つは、猟奇趣味を強調し…

sanmarie.comを読んで、 びっくりしました

ネットの使い道ですけど、 ふと思いついたことと同じことを思う人がどこかにいるだろうか?とチェック入れるために使っている人が、私以外もいるのかもしれませんが、 例えば、メキシコ産の野菜アボカド。 マグロのトロと味が似ていることから、ワサビ醤油で…

ドラキュラの出そうな場所  ハロウィーンを待ちながら

子供のころ、吸血鬼を恐れるあまり十字架がほしいなと思ったんですが、 キリスト教のグッズを売っているような店も近所になかったので、仕方なく祭りの縁日で100円で売ってるようなインチキなペンダントを手に入れた、 そして、十字架持っててもキリスト教信…

ドラキュラの城へと向かう道筋  ハロウィーンを待ちながら

スティーブン・キング風の脚色も、バットマンも、ゾンビものも、すべてドラキュラの傍流、そう考えると何とも偉大な『魔人ドラキュラ』ですが、 そういう傍流ではない『魔人ドラキュラ』自体が何度も映画化されており、それらを見比べるといろいろと分かって…

ドラキュラと食事  ハロウィーンを待ちながら

バットマンはドラキュラを元ネタにしている、とか ゾンビ映画はドラキュラの亜種だ、とか そういうことを言っていると、 もしかしてブラム・ストーカーの『魔人ドラキュラ』って100年に一本の傑作小説だったんじゃないかという気がして、キンドルで読んでみ…

ドラキュラの食卓  ハロウィーンを待ちながら

ハリウッドの大物監督でも自分の撮りたい作品を撮るのはかなり難しいことのようで、 どうしても撮りたい作品を撮るには、交換条件として大ヒット確実の作品を撮らないといけないそうです。 映画は大金の動くビジネスですから、この点で自由にふるまえる小説…

『イコライザー』  えらい人の通俗的イメージ

映画の冒頭で主人公の住処が舐めるようなカメラワークで紹介されます。 七時半の朝日の中で、かなり無茶なジュースを作りそれを飲み干す主人公。 アメリカ人的には、これ健康的な飲料なのかもしれませんが、なんか違うような気がしました。 そして、朝から変…

『HICK ルリ13歳の旅』

世界的に、この十年間で映画の製作本数は二倍くらいに増えているそうです。 映画館で上映される映画は新作のみですが、私たちが映画を見るスタイルはレンタルだとかネットとかテレビの方が多いわけでして、 私たちの見る映画の内の数分の一だけが劇場での新…

『ハウンドドッグ』  

天下無双のクロエ・モレッツですが、次回作ではダコタ・ファニングが却下した 役を演じるそうです。 人気度スター性ルックスではクロエの方が一枚上ですが役者としてはダコタの方が明らかに格上、そんな風に思っているのは私だけじゃないでしょう。 恐らくク…

『All the Wilderness』 クロエの代役に『エスター』のイザベル・ファーマン

キャラが被るって言いぐさがありますが、 映画俳優の場合、この二人ってキャラ被るから代役可能ってのがあります。 代表的なのが、リチャード・ギアとジョン・トラボルタ。 今でこそリチャード・ギアの方が格上感が出てしまいましたが、もともとはジョン・ト…

『モールス』  ハロウィーンを待ちながら

元ネタの『魔人ドラキュラ』自体が、それまでの吸血鬼についての小説や伝承に対するパロディのようなもんですから、 後続するドラキュラ作品も必然的にパロディにならざるを得ません。 発想の奇抜さと、読者や観客を説得する細部、そして比喩の象徴性を競う…

『魔人ドラキュラ』  ハロウィーンを待ちながら

日本に於いてハロウィーンをはやらせようという試みは、もう10年以上前からなされているはずですが、ここ2,3年はようやくハロウィーン人気も本物になってきたような感があります。 「ドラキュラのコスプレってなんかいいんじゃね」と思ってる人が大勢いるら…

『ダーク・シャドウ』  ハロウィーンを待ちながら

私が最近見た映画の何本かは、物語りの時代設定がくっきりと数十年前になっています。 物語りに於いてケネディの暗殺とかの歴史的イベントが起こるとかそういうの無いのでしたら、時代設定なんてどうでもいいはずなのですが、 なぜだか最近の私が見たものは…

『エド・ウッド』 ハロウィーンを待ちながら

100均ショップでは、夏休みが終わるとすぐにハロウィーングッズが並べられます。 「ハロウィーンまで二か月もあるのに、いったいどうしよっての?」てな感じです。 スーパーマーケットでは、ハロウィーン装のジャンクフードが店だなに並べられているのですが…

『クリスティーン』  逃げ場なし

クリスティーン [DVD] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 発売日: 2004/11/26 メディア: DVD この商品を含むブログ (3件) を見る スティーブン・キングの映画の中では、かなり面白い部類の作品。 自分の世界観を形作った作品って『…

『ヒューゴ』  映画挽歌

映画『ヒューゴの不思議な発明』予告編 - YouTube このブログでも取り上げたことのある『月世界探検』のメリエスの晩年についての映画です。 SF映画創始者についてのものがたりですから、 「映画ってこんな風に世に生まれました。いやぁ~映画って数多くの…

『アンダ-・ザ・ドーム』  

海外ドラマDVD「アンダー・ザ・ドーム」予告映像 - YouTube なんとなく見始めてしまい、シーズン2まで観了。 シーズン1の途中からすでに物語が破たんし始め、シーズン2が終わった後にまだ続きがあるといわれて愕然。 これ以上続けるのは完全に無理ゲー。 ほ…

『クンドゥン』  

マーティン・スコセッシ監督作の『クンドゥン』。 チベットの現人神ダライラマの青年期までを描いた作品です。 Kundun - Official Trailer [HD] - YouTube ウィキペディアの『クンドゥン』の項目より 「主な出資者でありアメリカでの配給元であるディズニー…

私たちは、自分で思っているよりもけっこうバカだという話。

『卒業』 1968年 主演ダスティン・ホフマン この人、駆け落ちしたと思ってたら、 『真夜中のカー・ボーイ』 1969年 主演ダスティン・ホフマン 結局、女の子とうまく行かなくて、ニューヨークでポン引きに落ちぶれたの? 悲惨よね。 『ゴッド・ファーザー Ⅱ』…

『タクシー・ドライバー』 ジョディ・フォスターの演技

12歳の売春婦を13歳の少女が演じることは、非常にスキャンダラスで道徳的な是非を問われかねないもので、 この映画が1976年のカンヌ・グランプリを受賞した時には会場からブーイングが起きたとか、ジョディ・フォスターがアカデミー助演女優賞にノミネートさ…